最近の旅のトレンド、ブラック・ツーリズム 10P

フォトジャーナリスト、アンブロワーズ・テゼナス(Ambroise Tezenas)は、戦争、自然災害、大惨事などで破壊された場所を旅してきた。
このような場所では、兵士、救助隊員、医師などが現地からいなくなると、観光客がやってくる。
ブラック・ツーリズムは、ダーク・ツーリズム、悲しみのツーリズムとも呼ばれている。
「ブラック・ツーリズム」の著者である、グラスゴー大学のジョン・レノン教授は次のように説明する。
ブラック・ツーリズムはますます人気が高まってきています。このトレンドは実際、人間性の表現の新しい形なのです。
レノン教授に触発されてアンブロワーズ・テゼナスは、「ブラック・ツーリズム」という写真プロジェクトを立ち上げた。
人々は、何百人もの人が亡くなった場所を背景に写真を撮ることが大好きだ。
テゼナスは、このような場所を旅してそこに旅行に来ている観光客を撮影した。
私は敢えて撮影したのだ、この新しい種類の観光の真の姿を求めて。
私達は、テレビやパソコンの画面上の仮想の死を見ているが、実際の死とは遥かに遠く離れている。

中国四川省、2009年

観光客は、地震では約300人の死者が出た四川省、Syuankou市の学校の建物を破壊した。blacktourism01

ポーランド、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の博物館、2009年

2011年に、かつてのナチス強制収容所には、開設以来最高記録の1400万人の観光客が訪れた。
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ポーランド、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の博物館、ブロック・ナンバー4、2009年

ガス室内の人を毒殺したツィクロンBガスのシリンダー。
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ケネディ大統領の暗殺された場所、2009年

暗殺現場へのツアーは、半日、あるいは、六階の博物館の隣のウェストエンドでの昼食を含めると、9時-6時までの一日かかることもある。
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ウクライナのプリピャチでのアトラクション、2008年

この有名なツアーでは、興味のある人は、チェルノブイリ原子力発電所の第4原子炉を背景に撮影することができる。
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ウクライナ、除外地区での朝食、2008年

この地区に入るには、旅行代理店で特別な書類に記入しなくてはならない。
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オラドゥール・シュル・グラヌ「殉教者の村」、フランス、2009年

1944年6月10日、ナチスの大虐殺が行われ、女性や子供を含む642人が殺された。
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チュンエク「キリング・フィールド」、カンボジア、2010年

ここでは、17,000人が処刑された。プノンペンの刑務所での拷問や尋問の前に、ほとんどの人が処刑された。
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1975年-1975年のクメール政権の統治時代に使用された高校、カンボジア

悪名高いS21 (トゥール・スレン)は、クメール語で「毒樹の丘」。
建物Aは、ポルポト政権に抵抗する人が収容されていた。
1979年1月7日、刑務所内で行われた犯罪のすべての証拠が展示された。
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ハリケーンのカテリーナの被災地へのツアー、ニューオーリンズ、アメリカ、2009年

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カロスタ刑務所、リエパーヤ、ラトビア、2009年

ヨーロッパで唯一の軍事刑務所が、訪問者に開放されている。
このツアーには、訪問者が囚人の役となって滞在できる「インタラクティブ・ショー」が含まれている。
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抵抗博物館、ムリータの丘、レバノン、2011年

1982年のイスラエル軍によるベイルート占領中に数千人のムジャヒディンによって取り囲まれた遺跡。
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マルアン・アル·ラス村、レバノン、 2011年

ここでは2006年に、テロリスト、ヒズボラ、イスラエル国防軍との激しい戦闘が行われた。
レバノン当局は、ここを入園無料の遊園地にしている。
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